トランプ米政権は、民主主義と法の支配に根差した第二次世界大戦後の国際秩序を崩壊させようとしているのか。米政権が4日に公表した政策文書「国家安全保障戦略」(NSS)は、そのような疑念を米国と同盟・友邦関係にある自由主義諸国に抱かせるに十分な内容だったと ...
あの時代の賢明な政治家は、最後に広島への原爆投下の灰と殺戮に至る5年半の血みどろの戦争の恐怖を胸に刻み、「二度と繰り返さない」という箴言を守ることを誓った。そして実際、戦争終結の前から完全な復興について考え始めていた。
立命館大や付属の小中高校を運営する学校法人立命館が改正を進める「立命館憲章」を巡り、4月に学内で示された改正案で、第二次世界大戦への反省を示す文言などがなくなったことに学生や教職員から反対の声が上がった。法人は10月18日の創立記念行事で新たな憲章を ...
「グローバリズム」「リベラル国際主義」の拒絶はトランプ政権の基本線になるはずだが、どのように世界にかかわるべきかについては必ずしも一枚岩になっていない。対外関与を抑制したい正副大統領らMAGA系の一国主義と、現実的観点から優先すべき脅威に集中するルビ ...
ファシズムや全体主義は、遠い過去の記憶なのか。いま、民主主義を高らかに謳い、〈私たち〉の再生を訴えるポピュリズムが、じわじわと世界、そして日本の政治を蝕みつつある。選択肢の喪失。自由の死。「令和時代のファシズム」とは何か。気づいたときにはもう遅い…… ...
前回では、キリスト教と戦争の関係を歴史的にたどり、アウグスティヌスの「正戦論」からツヴィングリ、アナバプティスト、そしてボンヘッファーへと受け継がれる「暴力と信仰」の葛藤を考察した。そこでは、教会が平和を語る前に、まず自らの歴史と責任を見つめ直す必要 ...
【新華社北京12月7日】中国の人口分布の明確な対比を示す境界線「胡煥庸線」(黒河・騰衝線)を提唱した胡煥庸(こ・かんよう、1901~1998)は、中国近代人文地理学の礎を築いた人物として知られ、その著作をまとめた「胡煥庸文集」がまもなく出版される。