チェコのとある研究室で、10年間あまりにわたってひっそりと培養されていたシャーレの中の「小さな生態系」。その目的はクロアチア沿岸で採取された海洋性繊毛虫の観察であり、ルーティーン作業の背後に、まったく未知の生物が潜んでいるとは誰も想像していなかった。
生命が誕生してから40億年、地球上では幾度もの生命の危機が訪れました。それは主に地球外からやってきた小惑星の衝突や火山などの地球内部の活動によりもたらされましたが、ときに生命活動そのものが引き金になったこともあります。しかし生命は、その都度、したたか ...
生命体 としての森は、地中から空中まで一続きのいきものだ。地下で菌根菌が木々や植物を結びつけ、「みえない森」をつくる。菌根菌は、特定の植物の根と一体になる(菌根共生)。そして、その植物は日光を浴びつつ 二酸化炭素 を吸収して 光合成 ...
1995年に太陽系外惑星(太陽以外の恒星を周回する惑星)が見つかって以来、これまでに5000個以上の惑星が発見されている。惑星は、我々の天の川銀河だけでも数千億個が存在すると言われている。その中には、地球によく似た環境の惑星もあることだろう。そのよう ...
山梨大学総合分析実験センターの瀬川高弘講師、秋好歩美技能補佐員、広島大学大学院統合生命科学研究科の米澤隆弘教授、国立遺伝学研究所の森宙史准教授、国立科学博物館生命史研究部の甲能直樹部長らによる国際研究チームは、日本列島に生息していた絶滅ゾウ… ...
これらの酵素は、細胞のエネルギー産生を助けたり、紫外線や化学物質などの影響で損傷したDNAを修復したり、さまざまなストレスから細胞を守ったりします。それぞれの働きが、老化を防いでいることが確かめられています。
研究ではまず、米ぬか抽出物がクロマトグラフィによって分画された。その結果、3種類の未知化合物「oryzaceramides A~C」が単離された。続いて、核磁気共鳴 ...
65歳以上の高齢者が総人口の3割を占める日本で、健康寿命を延ばすことを目指し、2020年に設立された「TAZ(たづ)」(文京区)は、老化を予防する食品の研究開発や創薬などに取り組んでいる。生命科学者で代表取締役の高橋祥子さん(37)は、「病気にならず ...
「 オキシトシンが分泌されるとアストロサイトが活性化され、脳のメンテナンスが進みます 」と毛内さんは話す。アストロサイトは神経細胞(ニューロン)を支えるグリア細胞の一種で、情報伝達をスムーズにしたり脳内の環境を整えたりする“裏方”のような存在だ。
日本の農業は小規模農家が多くを占め、効率の悪さが課題となっている。だが、アリババ創業者のジャック・マー氏は「日本の農業こそ世界に広めるべきだ」という。どういうことか。経済キャスターの瀧口友里奈さんの編著による『東大教授の超未来予測』(日本経済新聞出版 ...
2025年12月3日 水曜 午前0:22 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院環境生命科学学域(工)の氏原岳人准教授が、2025年11月14日、「令和7年度(第52回)岡山市文化奨励賞学術部門」を受賞しました。
今回の研究では、特に保存の良かった2個体の臼歯の象牙質から、ミトコンドリアDNA配列が検出された。化石の年代は約3万4000年前と約4万9000年前で、特に後者からのDNA抽出は、DNAが残りにくい環境である日本における最古の記録となった。今回は、特 ...