関東大震災の教訓から生まれた「耐震構造」の象徴であり、戦火を免れた「生存」の証でもある会場で、近代化や戦争、自然災害とともにあった日本の美術のあり方を深く、確かなものとして浮かび上がらせる試みです。感性的な芸術体験と歴史の文脈が交錯する、骨太なキュレ ...
1937(昭和12)年12月、陸軍ハルビン特務機関長だった樋口は現地での極東ユダヤ人大会でユダヤ民族国家創設などを支持する歴史的演説を行った。怒ったドイツは38年1月、日本政府に正式抗議したが、樋口は同月、関東軍での対ユダヤ民族施策要領を決定させた。
列島誕生以来、地震・噴火・津波などの自然災害の脅威に絶え間なくさらされてきた災害大国・日本。いくつもの巨大災害が、日本史上にその名を残してきた。平安時代を揺るがした「貞観の大津波」、近世では「宝永の富士山噴火」や「安政南海地震」、近現代では「関東大震 ...
東京ステーションギャラリーにて、初となる大規模な回顧展が開幕した「小林徳三郎」は知る人ぞ知る画家。日本近代洋画の改革期に活躍したというが、知っている人はそれほど多くはないだろう。教科書に載るような有名作を残したわけではなく、同世代の画家・藤田嗣治のよ ...
2025年も世界や日本で様々なニュースにあふれた1年だった。担当する大学講義で学生たちが関心を寄せ、交流サイト(SNS)などでチェックしていた話題をヒントに、時代への理解を深める1冊を新書、文庫から選んだ。今年は「昭和100年」「戦後80年」の節目を迎え、入試の暗記科目に過ぎなかった歴史が注目されたようだ。学生のなかには意欲的に学び直そうという姿勢もあった。富田武著『ものがたり戦後史』は、高 ...
2025年も世界や日本で様々なニュースにあふれた1年だった。担当する大学講義で学生たちが関心を寄せ、交流サイト(SNS)などでチェックしていた話題をヒントに、時代への理解を深める1冊を新書、文庫から選んだ。時代の節目、深層を解く今年は「昭和100年」「戦後80年」の節目を迎え、入試の暗記科目に過ぎなかった歴史が注目されたようだ。学生のなかには意欲的に学び直そうという姿勢もあった。富田武著『 ...
中国北方の伝統食である餃子は、江戸時代の料理書に記録されながら、長く一般化しなかった。転機となったのは、満洲に暮らした日本人の家庭料理として定着した1920~30年代、そして戦後、引揚者が日本へ持ち帰った経験である。焼き餃子は、保存性の高さと副食とし ...
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松阪ゆかりの映画監督小津安二郎(1903~63年)は、松阪商人の小津与右衛門家の分家である「小津新七家」に生まれ、教養を育んだ。松阪市殿町の市歴史民俗資料館は企画展「松阪商人と小津安二郎~巨匠のルーツをたどる~」で、小津安二郎を生み出した小津家の成り ...
知的活気に満ちた1970年代の文芸や思想の世界を、雑誌「ユリイカ」「 現代思想 」(ともに 青土社 )やその編集長・三浦雅士さんの仕事を通して振り返る企画展「夢の明るい鏡――三浦雅士と1970年代の輝き」が、 前橋市 千代田町 3丁目の前橋 文学館 ...