日本人は「同質性が高く、空気を読みがち」とよく言われる。それは本当なのか? 近年、「古人骨のDNA解析」が進み、私たちのルーツにまつわる意外な事実がわかるようになった。分子人類学の第一人者で、国立科学博物館館長・篠田謙一氏の解説をお届けする――。
東京・上野の国立科学博物館で、特別展「古代DNA-日本人のきた道-」が3月15日から始まった。同展は、旧石器時代からおおむね古墳時代までの、日本列島で暮らした人たちの軌跡を浮き彫りにする展覧会だ。 なお展示会場は、映像展示など一部を除き撮影 ...
近年発表された古代人のDNA解析の成果により、古墳時代の人びとの25%は朝鮮半島からの移住者であることが明らかになり、歴史教科書で学んだ「渡来人」をとりまくイメージは一変しています。これは、日本の文化の成り立ちにも関わってくるトピックです。
理化学研究所の共同グループが「東北系祖先」としたのは東アジア北東部から来た弥生人の流れを引くものにあたる。かれらは、現代の日本人の半数以上の人数となる。 そして、「東北系祖先」の日本人は、東北地方に最も多い。東北地方の現代人の60数 ...
唐木順三著『日本人の心の歴史』上・下(筑摩書房) 世界的な気候変動の影響で、日本の四季の様相も徐々に変わってきている。日本人は季節の移り変わりの中に美を感じ、文化の根底には季節感があるが、その土台が崩れつつある。加えて ...
日本による朝鮮半島の植民地化の歴史や、今も解決していない戦後補償問題などについて、在日朝鮮人と日本人の学生が共に考える全国ネットワーク「トルパ(突破)」の結成集会が東京都墨田区内であり、約140人が参加した=写真。
理化学研究所(理研)生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チームの寺尾 知可史 チームリーダー(静岡県立総合病院 臨床研究部 免疫研究部長、静岡県立大学 薬学部ゲノム病態解析講座 特任教授)、劉 暁渓 上級研究員(研究当時:ゲノム解析応用 ...
天皇、皇后両陛下が訪問するモンゴルの首都ウランバートルには、日本人抑留者の歴史を伝える私設資料館「さくら」がある。モンゴル人男性が1人で開設し、運営している。 北部のチンゲルテイ区。街並みが見渡せる山間部に立つ移動式住居「ゲル」内に ...
中国北方の伝統食である餃子は、江戸時代の料理書に記録されながら、長く一般化しなかった。転機となったのは、満洲に暮らした日本人の家庭料理として定着した1920~30年代、そして戦後、引揚者が日本へ持ち帰った経験である。焼き餃子は、保存性の高さと副食としての食べやすさから人気を集め、1950年代には“餃子時代”と呼ばれるブームを生み出した。餃子が異文化から国民食に変貌するまでを辿る。(JBpress編 ...
もっとも古い1899年時点の人口は4340万4000人。これが1912年には5000万人を突破し、1926年には6000万人、1936年には7000万人を超える。戦後に入って1968人には1億人を超え、2010年には最大値となる1億2638万1728 ...