かつてNHKの「シルクロード」や「人形劇三国志」のファンだった方々には意外かもしれないが、大学で中国史、特に前近代史を専攻する日本人学生が全国的に減少している。原因は複数考えられるが、現代中国の尖閣問題やチベット・ウイグル問題など ...
史実に向き合う姿勢が習近平政権と著者とでは真逆になっている。一方は歴史を改ざんした神話と夢を語り、他方はその間の事情と真実を明らかにしていく。捏造の解明は中国という国名から始まり、主権、漢族、中国史、中華民族、中国語、領土、領海と続く。
なぜ日本は明治以降「西洋化」に適合できたのか。長い間、中国の影響を受けたにもかかわらず「中国化」しなかった理由とは。近著『中国史とつなげて学ぶ日本全史』を上梓した岡本隆司氏と、日本政治外交史を研究する五百旗頭薫氏が、アジア史の視点 ...
あなたは「中国現代史の核心」をどれほどリアルに語れるでしょうか? 今、もし一橋大学の2021年世界史過去問を手に取ったら、そこには「文化大革命」と「四つの近代化」という二つの大きな歴史のうねりが問われていることに気づきます。 「受験問題 ...
北京一の繁華街・歩行者天国として知られる、王府井大街。その一角に立つ王府井天主堂は、この地のランドマークでもある。そのロマンチックな外観から、新婚カップルの記念撮影の定番スポットともなっているこの天主堂には、中国の近代史に翻弄さ ...
『新しい歴史学のために』No.304 に掲載されました、論文の「はじめに」部分をご紹介します。 はじめに 「日中関係と仏教」と聞けば、多くの読者は古代の遣唐使をイメージするだろう。本稿のタイトルをみて、明確なものをイメージできる読者は少ないと ...
中国の社会も歴史も、「南」から見なければわからない――。 『越境の中国史南からみた衝突と融合の三〇〇年』(講談社選書メチエ)で、歴史学者の菊池秀明氏は、福建・広東・広西などの華南地方こそが中国世界のフロンティアであり、ここに生きる ...
近年、新しい世界史やグローバル・ヒストリーと銘打った書物が数多く出版されている。そこではかつてのヨーロッパ中心の進歩史観から解放されて、18世紀以前の「豊かな」アジアにもしかるべき地位が与えられているように見える。しかしそれすらも ...
1989年6月4日、中国・北京の天安門広場に集まった学生や市民らを、人民解放軍が武力で排除するという大事件が起こった。しかし、中国政府は事件に関わる言葉を「禁止ワード」にし、その詳細や犠牲者数すら明らかにしていない。中国共産党統治の暗部で ...
「"中国発パンデミック"は今に始まったことではない」という本の帯を見て、手に取ったのが本書『感染症の中国史』(中公新書)である。2009年の発行だが、今年4月に4版が出たのは、コロナ禍の影響だろう。 歴史研究者が書いた 19世紀末、中国は列強に ...
本書を手にするのは、気力体力が充実しているときにしてほしい。なぜなら非常にヘビーな作品だからだ。もちろん、読み始めたら止められない、優れたエンターテインメント・ノベルである。だが、そこから伝わってくる作者のメッセージが、とても強烈 ...
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