一方で、このような作り方をしたことで、本作自体のカラーはそれほど強くないものとなったのも確かだろう。それは例えば、デヴィッド・フィンチャー監督の3作目が、観客の評価が低かった反面、独自の美意識が突出した内容になったことと対照的だと ...