【ストックホルム=岡本康輝】2025年のノーベル経済学賞受賞者でイノベーションを専門とする米ブラウン大学のピーター・ホーウィット教授が日本経済新聞のインタビューに応じた。革新的な製品やサービスが登場するイノベーションが起き続ける条件について「国際貿易を通じて他国の技術を学ぶことが大切だ」と語り、世界で保護主義的な動きが続いていることに懸念を示した。10日の授賞式に先立ち取材に応じた。2025年 ...
世界の国々はどんなときに経済危機や金融危機に陥るのか。共通のパターンや教訓は歴史を追うことで明らかになるのか。「経済学の書棚」第30回前編は、過去100年の間に発生した国際金融危機を概観できる『教養としての金融危機』と、第1次世界大戦前後 ...
アギヨン氏が指摘する「他者との交流を通じて培われるソフトスキル」の重要性は、2025年のノーベル経済学賞を共同受賞したモキイア氏の洞察とも響き合う。例えばモキイア氏は著書『知識経済の形成 産業革命から情報化社会まで』の中で、人の暗黙知の重要性を再検討しつつ、命題的な知識(発見)と、実践的な知識(テクニック、技術)の相互作用こそが、経済成長において決定的に重要であることを指摘している。
技術革新、イノベーションがどのように発生して経済成長をもたらすかというテーマに対し、大きな学術的貢献をした研究者らが受賞した。賞金の半分を受け取ったモキイアはイギリス産業革命の研究で知られる経済史家で、私も博士課程在籍中に、彼の論文をかなり読んだ。「 ...
〈MC〉 ・山下覚 |文藝春秋PLUS編集部 ...
こうした新しい要請に応えるべく、上智大学が2015年に設立したのが「国際協力人材育成センター」だ。国連をはじめ国際機関で実務経験を積んだ教員や、理念に賛同する各界の専門家で構成された「アドバイザリー・ネットワーク」が、国際協力における豊富な実務経験を ...
読売新聞と読売国際経済懇話会(YIES)は9月30日、読売国際会議2025「危機の30年冷戦後秩序はなぜ揺らいだのか」を都内で開いた。東京大学先端科学技術研究センター創発戦略研究オープンラボ(ROLES)と共同で主催し、年間テーマ ...
国際経済オリンピック(IEO)が2025年7月20日からアゼルバイジャンの首都バクーにて開催され、日本代表として参加した高校生5人のうち、2人が初の銀メダル、3人が銅メダルを獲得した。 国際経済オリンピック(IEO)は、2018年から始まった、1年に1度開催さ ...
中央大学(東京都八王子市/学長:河合 久)は、現代の複雑化する社会課題に対応できる人材育成を強化するため、経済学部を2027年4月より、現在の4学科(経済学科、経済情報システム学科、国際経済学科、公共・環境経済学科)を2学科(経済学科、社会経済学科※いずれも仮称、設置構想中)4コースへ再編することを予定しています。 この度、新体制での学びをより具体的にお伝えするため、「経済学部学科再編特設サイト」 ...
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は18日、経済の現状について議論する生放送のテレビ番組に出演し、同国が景気後退に向かっているとの外国の報道を否定した。その上で、物価上昇を抑制するために政府が意図的に経済を減速させているのだと説明 ...
国際政治学者たちは、2040年の世界情勢を予測する中で、アメリカの衰退と中国の台頭が重要な要因として浮上している。アメリカは移民や研究開発予算の削減により国力が低下し、外交方針も抑制主義へ移行。これに対し、中国は技術革新や軍事力の強化を進め、国際的な ...
かつてマサチューセッツ工科大学(MIT)のチャールズ・キンドルバーガー教授は、戦間期(1919~1939年)の世界情勢の混迷が覇権的リーダーシップの不在によってもたらされたと分析した(注1)。これをもとに、ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は ...