樺太金融界の中核は、北海道拓殖銀行（拓銀）だった。未だ産業基盤が弱かった北海道で、農工業向けに長期・低利の資金を融資する特殊銀行として、「北海道拓殖銀行法」に基づいて明治33（1900）年に設立された。

2025年の夏、戦後80年を迎える。日本が同じ過ちを繰り返さないために、道しるべになるのが戦争体験者の金言だ。その一つ一つに、あらためて耳を傾けたい。 「死は鴻毛より軽いと思わされていた」と話す小谷さん＝横浜市港南区 1945年8月 ...

1945年8月、日本領だった南樺太（現サハリン南部）で、宗村 達江 （ さとえ ） さん（95）（会津若松市）は、日本の敗戦も知らず決死の逃避行を続けた。「北海道へ渡れば、生き延びられる」。ソ連軍が迫る恐怖におびえながら山中を歩き、命を ...

満州（現・中国東北部）に流れていた穏やかな日々。しかし、その日は突然にやってきた。 《1945年8月9日、日ソ中立条約を破棄したソ連が、満州との国境地帯を越えて侵攻を開始した》 ソ連の対日参戦直後のある早朝。柄沢和美さん（88）の家 ...

80年前の1945年9月3日。終戦から19日後に、北方領土・歯舞（はぼまい）群島の勇留島（ゆりとう）にソ連軍が侵攻した。当時8歳だった角鹿泰司（つのか・やすじ）さん（88）＝北海道根室市＝は、自宅に侵入した兵士に銃口を向けられた。家族とともに小船で ...

日本の終戦から80年の節目となった2025年。世界では今も戦火が絶えることはないが、ロシアが「特別軍事作戦」と称するウクライナ侵攻にロシア国内で反対の立場を示す男性がいる。 【画像】死と歓喜が交錯…99歳の旧ソ連兵が語る“満州侵攻”満州（現在 ...

海上自衛隊は、その可能性は限りなく低いのではないか、という立場だった。なぜなら、当時の極東ソ連軍は限定的な侵攻であっても、部隊を海上輸送する能力がないと見積もられていたからだ。そうであれば、海上自衛隊は日本海やオホーツク海で ...

1945年8月に日ソ中立条約に違反して対日参戦したソ連軍が日本のポツダム宣言受諾後、千島列島北東端のシュムシュ島（占守島）に侵攻して18日、80年を迎えた。同島でロシア高官らが出席して「対日戦勝記念碑」の除幕式が行われ、プーチン ...

プーチンはなぜウクライナに侵攻したのか――。西側世界から見れば「非合理」としか思えない暴挙だが、東京大学教授の池田嘉郎さんの新刊『悪党たちのソ連帝国』を読むと、ソ連時代から引き継がれてきたロシア特有の「統治の鉄則」が、ウクライナ ...